手コキをされるだけでは感染する可能性は低い
手コキは、オナクラや性感マッサージ店のような風俗店で一般的な性行為です。手コキは、オーラルセックスを受けられるお店よりも価格が安いことが多く、性病への感染の心配も少ないため、夜遊ぶ際に手だけで済むお店を選ぶようにしている男性も多いのではないでしょうか。では、手コキは本当に性病に感染するリスクはないのでしょうか。
手コキは、性病に感染する可能性は低いです。それはなぜか。そもそも性病に感染は、感染者の体液や粘膜と自分の粘膜が接触することで起こります。性病の病原体は、精液や膣液、血液、唾液、汗、涙といった体液に含まれています。人に移す可能性が高い体液は精液、膣液、血液です。それらの体液或いは相手の口腔内、膣内、肛門内の粘膜と、自分のペニスの粘膜や肛門内の粘膜、口腔内の粘膜が接触することで感染は起こります。
手コキは、相手が感染していても、接触するのは相手の手や指の皮膚と自分のペニスの粘膜のみです。つまり、手コキでは、性病の病原体を含む相手の膣液や血液、膣や肛門内、口腔内の粘膜との接触が無いため、性病に感染することは基本的にありません。
手や指の皮膚からは性病の病原体は出てきません。そのため、基本的な手コキのサービスを受ける上では、性病に感染する心配は特にありません。
可能性は低いが、手コキをされるだけでも感染する場合もある
- 相手の手や指から出血がある
- 相手の膣液が手や指に付着している
- 他のお客さんの精液が手や指に付着している
- 血の混ざった唾液を垂らされる
相手の手や指に出血が見られる
手コキは基本的に性病に感染する心配はありません。しかし、場合によっては手コキだけでも性病に感染する可能性があります。その場合とは、一つ目は「相手の手や指に小さな傷や炎症があり、そこから出血が見られる場合」です。性病の病原体は血液に多く含まれています。そのため、手や指から出血がある場合、その血液がペニスの粘膜部に接触してしまうと感染するリスクが生まれます。
HIVは感染者の血液に多く含まれています。そのため、感染者の手や指に傷や炎症があり、そこから出血が見られる場合、血液とペニスの粘膜が接触することでHIV感染の可能性があります。また、HIVだけではなく梅毒やB型肝炎、C型肝炎、クラミジア、淋病などの感染の可能性もあります。
相手の手や指に膣液が付着している
二つ目は、「相手の膣液が手に付着している状態で手コキを受けた場合」です。お店で、相手の女性に自慰行為を要求し、その示威行為の後に、手によるサービスをお願いすると、相手の手に相手の膣液が付着している状態でサービスを受けることになります。そうなると、相手の膣液とペニスの粘膜部が接触することになります。膣液は血液同様に性病の原因菌が多く含まれているため、感染する可能性が出てきます。
クラミジアや淋病は感染力が強い性病です。もし、相手の手や指に膣液が付着している状態で手コキを受けると、クラミジアや淋病に感染するリスクがあります。クラミジアや淋病は、ペニスの先っぽである尿道口から入り込み、尿道で炎症を起こします。また、その他の性感染症も膣液に含まれるため、クラミジアや淋病以外の性病感染の可能性もあります。
相手の手や指に前のお客さんの精液が付着している
三つ目は、「前のお客さんの精液が手や指に付着している状態で手コキを受けた場合」です。格安店では、回転率を上げるために、短い時間でお客さんを代わり替わりに手コキを行っていくため、前のお客さんの精液が女性の手や指に残っている可能性があります。そのような状態で手コキのサービスを受ければ、前のお客さんの精液と自分のペニスの粘膜部が接触することになるため、性病感染の可能性があります。
精液は膣液同様にクラミジア、淋病、HIV、梅毒といった性病の病原体が多く存在しています。感染者の精液が、ペニスの粘膜や尿道口に付着すれば性病に感染する確率は高くなります。
血液が混じった唾液を垂らされた
四つ目は、「口腔内の歯茎の炎症などで口腔内に出血が見られる場合に唾液をペニスに垂らされて手コキを受けた場合」です。唾液は体液の一つで、性病の病原菌が含まれています。ただ、唾液に含まれる量はそれほど多い量ではないため、単なる唾液では特に問題はありません。しかし、唾液に血液が混ざっている場合は、それが原因で性病に感染するリスクが生まれます。
血液にはHIVが多く含まれているため、血液が混じった唾液がペニスの粘膜部に触れればHIVに感染する可能性があります。もちろん、HIVの感染力はそれほど高いものではないため、感染する可能性は高くはありません。ただ、口腔内に梅毒や口唇ヘルペスの病変部がある場合は、梅毒やヘルペスの病原体が混じった唾液と接触することで梅毒やヘルペス感染の危険性が出てきます。
手コキをされるだけでも感染の可能性がある主な性病
性病 | 症状 |
---|---|
クラミジア | 膿が出る、尿道の痒みや違和感、排尿時痛 |
淋病 | 膿が出る、尿道の痒みや違和感、強い排尿時痛 |
HIV | 発熱、喉の痛みや腫れ、リンパの腫れ |
梅毒 | 感染部位に硬いしこり |
ヘルペス | 赤いブツブツ、水ぶくれなどのデキモノ |
手コキは、性病の感染確率は低いです。ただ、場合によってはHIVに感染する可能性もあります。手コキの際に相手の手や指に出血が見られたり、血が混じった唾液をペニスに垂らされたりすると血液とペニスの粘膜との接触でHIV感染の可能性があります。ただ、HIVはそれほど感染力が高いものではなく、生挿入の場合でも感染する確率はそれほど高くはありません。そのため、手コキをされるだけでHIVに感染する可能性はゼロではありませんが、可能性は低いと言えます。
また、相手の口腔内に梅毒やヘルペスの病変部が出来ている場合に、唾液をたらされると梅毒やヘルペスに感染する可能性があります。さらに、咽頭クラミジアや咽頭淋病を持っている場合、唾液を多く垂らされることでクラミジアや淋病をもらってしまう可能性もあります。ただ、いずれにせよ手コキで性感染症が感染する可能性はオーラルセックスや挿入行為に比べると極めて低いです。もちろん、感染の可能性はゼロではありませんので、感染を見落とさないように注意はしておきましょう。