性行為以外で考えられる原因
- プール
- 温泉
- 岩盤浴
- サウナ
- トイレ
- タオル
- 衣類
不特定多数の人が集まる温泉
性行為以外の原因でクラミジアに感染する可能性がある、一つは入浴行為です。不特定多数の人が集まる温泉を始め、岩盤浴、サウナ、プールなどはクラミジアに感染する可能性があります。
特に、プールであれば夏場、温泉であれば冬場のような繁忙期はたくさんの人が集まりやすく、知らず知らずの内にクラミジアに感染してしまう可能性が高まります。
また、とりわけ感染しやすいのは温泉の洗い場にある椅子です。椅子は直接性器が接触します。接触することで感染している部位の粘膜が椅子の表面に残ります。そこに、知らずに座ってしまうと、感染している粘膜がべっとり残った椅子から感染してしまう可能性が高まります。そのため、温泉や岩盤浴、サウナ、プールなどの洗い場にある椅子には注意しておく必要があります。
商業施設のトイレの便座
自宅のトイレであれば、利用者は限られます。そのため、同居している家族や友人、恋人が性病に感染していなければ問題はありません。しかし、不特定多数の人が利用する商業施設の洋式トイレでは、便座からクラミジアに感染してしまう可能性があります。
洋式のトイレでは、便座に性器が当たります。温泉の洗い場にある椅子から感染するように、洋式トイレの便座から感染してしまう可能性があるのです。特に、多くの人が一同に会するライブイベントや花火大会などで利用できるトイレでは感染する可能性が高まります。
タオルや衣類の共有
フェイスタオルでは性器に触れることはないので、問題はありません。しかし、お風呂場で全身を拭くためのタオルをそのまま洗わず共有したり、下着を共有したりする場合には感染する可能性があります。タオルや下着にクラミジア菌が存在する粘膜が付着してしまい、そのタオルや下着を利用することで、クラミジア菌に感染してしまうのです。
性行為以外でクラミジアに感染することは非常に稀
- セックス
- アナルセックス
- オーラルセックス(フェラチオ・クンニリングス)
- 類似行為(素股など)
- ディープキス
クラミジア感染のほぼ100%は性行為が原因
性行為以外でクラミジアに感染する行為として、「温泉」「岩盤浴」「サウナ」「プール」「トイレの便座」「タオル・衣類の共有」などを紹介しました。それらは理論上は確かにクラミジアに感染する可能性があります。ただ、可能性があるというだけで、その可能性は極めて低いものです。クラミジアに感染する原因の多くは性行為です。セックス、オーラルセックス、アナルセックス、素股などの性行為に類似する行為、ディープキスなどで感染する場合がほぼ100%を占めています。そのため、温泉やプール、トイレなどの場所でクラミジアに感染する可能性はあるものの、性行為以外でクラミジアに感染する可能性は限りなくゼロに近いです。
クラミジアは生命力が弱い
クラミジアは感染の大部分が性行為です。その理由はクラミジア菌の生命力が弱い事と大きくかかわっています。クラミジアは感染力自体は非常に強い菌です。しかし、生命力自体は非常に弱く、熱に弱かったり、乾燥に弱かったりと弱点が多い菌です。そのため、私たちの体から離れてしまうとすぐに死んでしまいます。
乾燥に弱いため、私たちの粘膜から離れてしまうと死んでしまうのです。また、熱が加わると、熱にも弱いので死んでしまいます。そのため、温泉では熱によってクラミジア感染が起こる事はまずありません。また、プールでも人の体から離れて水中に出てしまえば、生命力が弱いため生きることが出来ず、すぐ死んでしまうので感染はほとんど起こりません。洗い場や便座に付着する場合も、乾燥に弱いため、人の体から離れるとすぐ死んでしまいます。そのため、この場合も同様に感染する可能性は極めて低いです。
このように、私たちの体から離れてしまうとすぐに死んでしまうようなクラミジアに性行為以外で感染することはほとんどないのです。生命力が弱いクラミジアが人から人に感染するためには、性器の接触によって人の体から体に移ることが出来る性行為が必要です。一旦、人の体から空気中や水中に晒されることになる温泉やトイレ等で感染することはほぼゼロに近いです。
温泉やプールなどでクラミジア感染を心配する必要は無し
クラミジア感染の可能性がある場所として温泉やプールなどを紹介しましたが、クラミジアは生命力が弱いため、それらの場所で感染する可能性は極めて低いです。そのため、特に温泉やプールなどでクラミジアにすることを心配する必要はありません。
ただ、洗い場の椅子に他人の体液がべっとり付着しているような場合は感染する可能性が高まってしまうので、それには注意しておきましょう。目に見えて体液が残っているなら、粘膜の中にいるクラミジアがまだ生きている可能性が高いです。また、椅子を見てもはっきりと体液が付いていない綺麗な椅子でも、感染がこわい場合は座る前にしっかり椅子を洗うと良いでしょう。